日本人はなぜたまごかけご飯が好きなのか?
コラム
「生卵を食べますか?」という読者アンケート結果をまとめた記事が
平成28年5月28日付けの朝日新聞で掲載されたものがあります。
そのアンケート結果を見ると
生卵を食べている人は、全体の3分の2程度までのぼり
その食べ方のトップは、「卵かけごはん」です。
食べる頻度は、「月数回程度」が半数。「味が好き」という理由からです。
半面、食べない理由としては「食べる習慣がない」「食中毒が怖い」「感触を好まない」
などとなっています。
しかし、日本の卵は新鮮ですので、産卵後の保存がしっかりしていれば
安全に、安心して食べることができます。
こうした、生卵を食べる習慣というのは
歴史をさかのぼると、江戸時代。
当時の貧弱な食生活のなかで、卵は栄養価の宝庫とされ
強壮効果の高い「薬食」として活用されたと記す文献もあります。
卵酒も、この時代すでに作られていたことも分かっています。
日本の養鶏は、大正期(1912~1926年)に本格的に始まり
朝食には新鮮な卵が食卓のぼるようになりました。
作家の窪島誠一郎氏は、戦後の食生活に触れた随筆を書いています。
そのタイトルは「卵かけごはん」(2012年)
卵に対する思いを次のように書き綴っています。
「私の家の朝食は、もっぱら卵かけごはんであった。
私は今でもたまごかけご飯が大の好物だが、それは、あの当時の卵かけごはんの味が
とことん身体に浸み込んでいるからでもある。あついホカホカご飯にかけても美味し
冷たいご飯にかけても、それなりに美味。
とにかく私たちは卵に足を向けて眠れない幼少時代を過ごしたのである。」
このセンテンスに共感する人は少なくないのではないでしょうか?
宮崎県えびの市の新鮮な卵は「有限会社 東養鶏場」へ!